THE BLUE PUPPETTER

23/07/2009

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理屈は苦手だが、作法で論理を伝えてきた

矢田部:ただし、昔の日本人の気質みたいなもので、理屈で人を説得するのが苦手なんですね。もともとそれは日本の禅が理屈よりも身体的実践を重んじた影響が大きいからなのですが。たとえば、生活上の作法などを見ると、座布団の敷き方とか、キモノの着方、食作法、家の中での立居振舞いなど、モノを扱う作法については、きっちり「型」が定められていて、言葉で語られなくてもそこには明確な「論理」が存在する。

 つまり、日々の生活が要求する事柄をきちんとこなせるようになると、おのずと身体が調っていくような、そういう道具の工夫があります。

 たとえば、キモノを着て猫背でいると、骨盤に巻かれた帯がウェスト部分にずり上がって着崩れてしまいます。腰骨をしっかり締めて、背中を引き気味に、帯の結び目の上に背骨を乗せるようにすると、背筋はおのずと伸び、襟にも皺が寄りません。キモノが着こなせれば、身体はおのずと自然体へと整えられるため、腰痛や肩こりなどもなりにくかったことでしょう。

 こういう事例は日本文化のあらゆる面に及んでいますが、たとえば「道具」という言葉が「道」を「具」えると書くように、「道具」の「デザイン」が導く「身体の動き」の中に、物事の「道理」を伝える重要な役割があります。

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歩き方だけでも、日本人と西洋人は大きく違う:日経ビジネスオンライン

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